paradaisuパラダイス・ナウ 153本目
上映時間　1時間30分
監督　ハニ・アブ・アサド
出演　ルブナ・アザバル　カイス・ナシフ　アリ・スリマン
評価　6点（10点満点）
会場　アップリンクファクトリ−（試写会　138回目）

　監督インタビュー動画

　
　ブロガー試写会ということで、またも大したブログじゃないんですけど、招待して頂くことになりました。嬉しいことですが、ちょっと朝10時からってのはきついっすね。休日はまだ寝てる時間ですよ。
　ちょっと駅からも遠いですし。会場も映画館のような椅子じゃなく、並べた感じです。でも段差があるのは良かったです。


　昨年のゴールデングローブ賞外国映画賞受賞し、アカデミーにもノミネートしたのがようやく公開です。テロを支持する映画ということでノミネート中止の署名運動が起きて話題を呼びましたね。

　
　上映後には監督のティーチンがありました。通訳の方が少々アレだったのが残念でした。撮影中に普通にミサイルが飛んでくるなんて恐ろしいです。何故「パラダイス・ナウ」という題にしたのか、という質問が良かったです。

　
　
　テロを支持する映画ではないですね。イスラエルとパレスチナの争いで、アルカイダのテロではないので、悪という感じがしませんでした。残酷描写は一切ありませんし、何より死人がでません。

　
　この作品が、東京のマイナー映画館でしか上映しないのがもったいないですね。なんで日本は海外で賞を取る映画を多くの映画館で上映しないんですかね？やはり万人受けしないから？
ポッチットナ


　イスラエルとパレスチナが、なんで争っているのかは何故争っているのか分かりませんし、理解もできません。
　

　初めにテロを支持する映画ではないと書きましたが、敵であるイスラエルの姿が全く見えないので、やはり感情移入するほどではないですが、主人公サイドで見てしまいます。そう考えると、テロを支持というか容認する感じにもとれないでもないです。かといって、私は支持する気はさらさらないですよ。


　本人にも相談なく、勝手に自爆役になったぞと言われ、あっさり承認するのが流石パレスチナの若者というか。しかし、やはり葛藤しますね。犯行声明のビデオ撮影も、普通なら恐ろしいものなんですがそうも感じず、犯行前にも食事してテロリストも人間なんだと認識できます。


　サイードは父親のことがありますが、ハレードは心からイスラエルを憎んでおらず、ただ退屈な人生から抜け出し英雄になりたい、って感じ。全体的に台詞が少ないので、サイードが何を思っているか感じにくかったです。


　「平等に生きられなくても平等に死ぬことはできる」ってな感じの台詞が印象的でした。でも、死自体は、寿命だったり、事故だったり、殺されたりと様々で平等じゃないですね。死ぬにしても、やはり苦痛を伴わずに死にたいですよ。特に自爆テロなんて、何の罪のない人が標的になるので、殺された側は不平等ですよ。　



　しかし、イスラエルがあんな都会な国だと知りませんでした。高層ビルがあり、ＬＡみたいなビーチまであるじゃないですか。常に争いごとの絶えない国と思ってましので驚きました。そりゃいとも簡単に進入できますね。
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