リチャード・ジェンキンス
扉をたたく人 271本目 2009-31
上映時間 1時間44分
監督 トム・マッカーシー
出演 リチャード・ジェンキンス ヒアム・アッバス ハーズ・スレイマン ダナイ・グリラ
会場 吉祥寺バウスシアター


評価 7点(10点満点)

 2009年アカデミー主演男優賞ノミネートの、リチャード・ジェンキンス主演の作品。その割には、宣伝を見るまでそんな人ノミネートされてたっけ?と思うほど地味な役者さんですが、この作品の主演にはぴったり。


 現代のニューヨークを舞台にし、アフリカ移民の青年と年老いた大学教授が音楽と通じて心を通い合わせることを描いた作品。「グラン・トリノ」程重くはないが、リアルな今のアメリカの現状を見せ付けられる作品です。



ポッチットナ
 エンターテイメントな作品であれば、最後に釈放されてみんなで公園で楽しくジャンベなんでしょうけど、現実は無常にも強制送還。

 ラストの地下鉄構内で一心不乱にジャンベを叩き続けるウォルターには、アメリカ国家に対しての理不尽さを訴える何かが伝わってきますね。他民族国家のアメリカがそんなこっちゃじゃーもう行き場がないですよ。

 そりゃ不法滞在は犯罪ですが、人に迷惑を掛けるような悪いことはしてないのですから叙情酌量の余地があってもいいのでは?と思います。収容所の受付にも腹立ちますね。そら温厚なウォルターもぶちきれますよ。


 ウォルターは、なかなか好感の持てる老人ですね。「グラン・トリノ」のかなり頑固なウォルターと比べると結構あっさり心を開いたというか、それとも音楽は偉大だというのか。


 ジャンベは羊の皮で出来ているので、ずっと叩いてると手が荒れるそうです。そして、手荒れを防ぐクリームがカリテというらしいです。以上、タモリ倶楽部から得た知識でした。


 そもそもなんで不法滞在が発生するのか疑問だったんですよ。あんな入国審査に厳しいアメリカ(4回行ったことありますが、毎度入国の際にトランクケースの中身チェックまでさせられます。)に最初から入国できないんじゃないかな?とか思ってたんですが、申請でなんかトラぶって起こりうるわけなんですね。


 一応豊かな日本に暮らしてる私としては、危険を冒してまで移民をすることに理解するのは難しいです。それでも人として生まれた以上、豊かさを追い求めますから、貧しいアフリカ諸国よりアメリカドリームのある国に行きたいと思うんでしょうね。

 今度ハリソン・フォード主演で、不法滞在をテーマにした映画がやるので、それも興味深いです。